ワンオラクル – 「おててと。」が占う１枚のカード

１２　吊るされた男（吊された男）について

　「吊るされた男（THE HANGED MAN）」は、逆さ吊りにされて追い詰められた危機的状況にもかかわらず、男の表情は素直にこの状況を受け入れているかのように凛としたもので、この男自身が望んでこの状況を招き入れたことを暗示しています。つまり単純な辱めの為の刑罰ではなく、通過儀礼の儀式であろうことが伺えます。

　この絵の状況は、決して避けて通ることができない試練や変革を示唆しています。男の堂々とした態度は、彼がこれらの困難に立ち向かい、成長し続ける覚悟を持っていることを象徴しています。やがて通過儀礼の儀式を終えて、更なる高みへと進むことを暗示しています。これは、人生において避けて通ることができない選択や挑戦に果敢に立ち向かい、それを成長の機会と捉えることの象徴です。

　逆位置（つまり逆さまの構図）では、追い詰められた状況にいた男の姿が一転して、ほんのり笑みを浮かべた表情へと変わり、その姿は、片足で超絶的なバランスをとりながら、まるでダンスを踊っているように見えます。この変化は、逆境を楽しむ柔軟性や、反対の視点から物事を見ることの重要性を示しています。

［参考］https://ja.wikipedia.org/wiki/吊された男