吉日それぞれの縁起
天赦日(てんしゃにち)
「天がすべてを赦す」とされる、日本の暦の中でも最上位の吉日。どんなに運気が停滞していても、この日には天の後押しが入り、運が一気に開けるといわれています。新しい挑戦、願掛け、結婚や開業、移転など…何ごとにも「始めるなら今!」と太鼓判を押せるほどの一日です。福運に背中を押されたい人にとって、この上ない味方となるでしょう。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒の種が万倍の実りになるとされるこの日は、コツコツ積み重ねる行動が、大きな成果につながりやすい日。小さなきっかけや心がけでも、福運がしっかりと育ってくれる縁起の良さが魅力です。特に金運アップや商売繁盛を願う人にとっては、財布にまつわる行動(新調・お清め・使い始め)にも最適です。
大安(たいあん)
すべてのことに「吉」がめぐる、暦の中でも最もポピュラーな幸運日。何をしても良いとされるため、結婚式や開業日などにも選ばれることが多い日です。天赦日や一粒万倍日と重なることで、縁起の強さが何倍にも膨らみます。「今日は大丈夫」と、思いきって動ける心の安心感も、この日の大きな恩恵の一つです。
月徳日(がっとくにち)
「月の守り神が微笑む日」とされる月徳日は、その月の中でも特に福を招く日とされています。特別な行動をしなくても、心がけ一つで福が寄ってきやすくなる日。吉日の中でも穏やかで優しい運びがあり、周囲から思わぬ助けが得られることも。何かに感謝する気持ちを持つことで、より大きな御縁を引き寄せられます。
母倉日(ぼそうにち)
「母が子を育てるように、徳を授ける日」と言われる母倉日は、思いやりややさしさが福運に変わる日です。人を助けたり、自分を癒したりすることで、運気がまわりにも広がっていくのがこの日の特徴。信頼や愛情が縁となって、あとから金運や幸福運を連れてきてくれる、やわらかくも力強い吉日です。
いちにちの過ごし方
今日は、天赦日・一粒万倍日・大安が重なる、まさに“行動のための日”。さらには月徳日、母倉日まで重なる五吉日コンボです。せっかくの好機を活かして、こんなふうに過ごしたいと思います。
好機を活かして実践
「やってみたい」を、今日こそ動かす。ずっと頭の片隅にあった「やってみたいこと」があります。でも日々の忙しさや迷いの中で、なかなか踏み出せなかった。そんな私にとって、今日という日は背中を押してくれる特別な一日です。
「失敗しても、今日なら天が赦してくれる」…天赦日だからこそ、ホームページの作成を始めてみたり、準備中のSNSアカウントを思い切って公開してみたり、今までと違うジャンルで原稿を書いて投稿してみたり。ちょっとだけでもいい。とにかくやってみる。「一粒」があれば、万倍に実る日だから。今日という日を、物語の始まりにしたいんです。
今回は、まだ買っていない投資信託を、つみたてNISAの毎日購入の設定を試みます。
金運の器をつくる
朝起きたら、まず財布を開けます。中に眠っているレシートやポイントカードを抜いて、「ありがとう」と声をかけながら、金運がめぐる空間をつくります。
今日は月徳日…今月の福を招く守り神が味方してくれる日。
お札の向きを揃えて、お気に入りの布で包み、机の上にそっと置いてみる。それだけで、「福が入りたくなる器」ができた気がします。もしかしたら新しい財運に巡り会えるかもと、出歩きたくなります。
神様に「行ってきます」
道すがら、近所の小さなお地蔵さんに立ち寄ります。「行ってきます」と手を合わせて、心の中で願いごとを唱える。お寺や神社に行くほどの時間がなくても、この日この瞬間の祈りは、きっと天に届いているはずです。
なにしろ今日は、年に数回の“天赦日”。自分の声を天がまるごと受け止めてくれるなら、今日くらい、素直になって願ってもいい気がするんです。
夜になったら、今日の気持ちを言葉にする
今日一日を過ごした自分と願いを込めて、「今日やったこと」「思ったこと」「願いごと」を書きとめます。毎日やることではないのですが、寅の日、己巳の日、天赦日にはだいたいやってます。不思議なことに、言葉にすると、今日の福が私自身に届いている気がします。願いは目に見えないけれど、書き留めて言葉になれば残ります。縁起になると思っています。
このように、行動すること自体がすでに「開運」につながっていくのがこの日のすごいところです。もし何も予定がなければ、“福の種をまく”つもりで、1つでも開運の御縁にあやかりましょう。